生後0〜2ヶ月の赤ちゃんはまだ昼夜の区別なく寝たり起きたりします。起きたら授乳して、おむつを替えての繰り返しです。
赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママパパの自由な時間がなくなってつらいですよね。
本記事では、生後0ヶ月から実践したい、赤ちゃんがスヤスヤ眠るためのポイントをスケジュール表とともに簡単にまとめました。
赤ちゃんごとに個人差はありますが、色々な本で一般的な内容をベースに作成しているので、少しでも役立つ情報があれば嬉しいです。
もっと深い知識やノウハウ、科学的根拠が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
睡眠スケジュール表(目安)
スケジュール表は、3冊の書籍と夜の睡眠時間とお昼寝の時間配分について18カ国のこども6万9544人のデータの表を元に作成しています。
生後0〜2ヶ月でやっておきたい、寝かしつけの重要ポイントもスケジュール表に合わせて記載していますので参考にしてください。
正直なところスケジュール表(目安)通りにいかないことばかりですが、睡眠のポイントだけでも意識すると赤ちゃんがスヤスヤ眠るための小さな一歩を踏み出せます!
生後0ヶ月
生後0ヶ月(月齢1週目)の特徴は以下の通りです。
生後1ヶ月
生後1ヶ月の特徴は以下の通りです。
お昼寝回数の目安は3回とされていますが、起きていられる時間が短いので、細かくたくさん取得することを想定してスケジュール表には記載しています。
生後0ヶ月と特段意識して変更することはないでしょう。(スケジュール表は生後0ヶ月と同じ)
生後2ヶ月
生後2ヶ月の特徴は以下の通りです。
起きていられる時間が少しだけ長くなってきます。少しずつ昼夜の睡眠時間の差が増えてきます。
睡眠のポイント
生後0ヶ月〜2ヶ月で知っておきたい睡眠のポイントは以下の3つです。
赤ちゃんが1人で夜にスヤスヤ眠るための小さな一歩になります。早いうちから意識して、夜泣きや寝ぐずりが少ない赤ちゃんになってもらいましょう。
体内時計を調整
光を浴びて、昼モードに突入
いきなりですが、赤ちゃんが夜に寝てくれるようになる超重要なポイントです。
生後0ヶ月は体内時計がまったく整っておらず、昼夜の区別なく寝たり起きたりを繰り返すのですが、規則正しく朝に光を浴びることで体内時計をリセットしてあげることが大切です。
体内時計が整えば、夜に眠たくなるということがわかっています。
そして体内時計に最も影響力のあるものが「光」です。
なので、ただ目を覚ますだけでなく、明るい光を15分程度浴びるようにすると効果が高いです。
できるだけ小さいうち(生まれた瞬間)から光によって体内時計を整えてあげつづけることで、昼夜の区別がつくようになる時期が早くなることがエール大学の実験によってわかっています。
光より影響は小さいものの食事や音なども体内時計に影響を与えるため、日中は少しにぎやかに過ごして赤ちゃんに刺激を与え、赤ちゃんの体内時計を整えると効果があります。
生後2、3ヶ月ころから昼夜の区別がつくようになるといわれていますが、生まれた瞬間から体内時計を整えてあげつづけることで、できるだけ早く夜にスヤスヤ眠ってくれるようになったら、ママパパにとって嬉しいですよね。
暗くして、夜モードに突入
朝日を浴びることと同じぐらい、体内時計を整えて赤ちゃんが夜に寝てくれるようにするためには超重要なポイントです。
体内時計は波長の短い青い光に特に強く反応するため、眠る1~2時間前には照明を落としたり、テレビやスマホといったものは赤ちゃんから遠ざけてあげるのが効果的です。
そして、夜に眠る時はできるだけ真っ暗にするのがベスト。カーテンから漏れてくる光や、室内の灯り(天井常夜灯)を無くして、可能な限り暗くすると良質な睡眠を得ることができます。
授乳やミルク、オムツ変えのためにはどうしても灯りが必要になってしまいますが、科学的には体内時計へ影響がない波長の長い赤色のナイトライトを使用するのがおすすめです。
赤い光は、メラトニン (睡眠をうながすホルモン)濃度に影響しないので、寝ている赤ちゃんのじゃまをしません
赤ちゃん寝かしつけの新常識(著者:ソフィア・アクセルロッド)P61
夜に真っ暗にすると良質な睡眠が得られるのは大人も同じなので、これを機に寝室を真っ暗にすることを考えるのも良いかもしれませんね。
寝かしつけは簡単に
赤ちゃんは浅い眠り(レム睡眠)の頻度と割合が多いため、すぐに目を覚まします。
目を覚ました時に、再び自分で眠りに落ちるようにするためのポイントは、眠った状態と起きた状態が同じことです。
眠った状態が「抱っこでゆらゆら」していたら、起きた時も「抱っこでゆらゆら」していて欲しいと思います。
眠った状態が「車でドライブ」していたら、起きた時も「車でドライブ」していて欲しいと思います。
つまり、眠った状態が自分1人で眠っていれば、目を覚ましても再び眠りに落ちるようになる可能性が高いです。
そのための方法として、ハーヴェイ・カープ博士は「起こしてまた寝かす」を提唱しています。
オムツを替えるとか、少しくすぐるとか、おでこを冷たい手で触るなどして、ほんのちょっとだけ赤ちゃんの目をさましてあげてください。
わが子がぐっすり眠れる魔法のスイッチ(著者:ハーヴェイ・カープ)P134
「せっかく眠らせたのに起こすのかぁ・・・」と抵抗感があるかもしれませんが、寝かしつけで赤ちゃんが眠ってしまった時はこの方法が有効とされています。
もちろん赤ちゃんが眠る前に寝床に置いて寝かせることができれば、眠ってしまった赤ちゃんを起こす必要はありません。
眠った状態と起きた状態が同じになるようにすることが効果があるということを頭の片隅に残しておくと、眠る時は寝床でトントンするだけとか、「できるだけ簡単な方法で寝かしつけて入眠時のクセをつけない」ということを目指すと、今後赤ちゃんが1人で眠りにつける可能性が高まります。
早めに寝かしつける
赤ちゃんが不快を訴えて泣き出す理由は多々あります。
泣いているとなんとか対処しようと思いますが、盲点になりやすいのが「眠たいのに眠れないから泣く」です。
生後0ヶ月の赤ちゃんが起きていられる時間は約40分〜1時間と言われていますので、機嫌が悪くなる前に寝かしつけをすると赤ちゃんが泣く頻度が減るかもしれません。
早く寝かしつけても上手くいかない場合もあります。
早く寝てくれない場合は赤ちゃんの個性だと思って、一旦20〜30分ぐらいで寝かしつけを諦めると気が楽になります。
赤ちゃんが不快要素が何もないのにギャン泣きする、たそがれ泣き(Purple Crying)というのも知られています。
ママパパが色々な原因に手を尽くしても赤ちゃんが泣き止まなかったら、「ただ泣きたいんだなぁ」と思ってそっと見守ってあげてください。
泣いている原因が想像できるようになったおかげで、罪悪感が少なくなりました。
赤ちゃんの睡眠に関する知識を増やした大きなメリットの一つだと思います!
まとめ
本記事では、生後0ヶ月から実践したい、赤ちゃんがスヤスヤ眠るためのポイントをスケジュール表とともに簡単にまとめました。
睡眠のポイントを意識して、できるだけ早いうちから体内時計を整えることと、入眠時のクセをつけないということは生後0ヶ月から実践したいところです。
なかなか思い通りにいかないことばかりで大変だとは思いますが、赤ちゃんがスヤスヤ眠り、ママパパにとって少しでも役立つ情報が提供できたら嬉しいです。
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