生後3〜5ヶ月の赤ちゃんはそろそろ昼夜の区別がついてくると言われています。
でも、夜中に目を覚ましたり、昼寝時間が短かったりと、寝かしつけに苦労しているママパパにとっては、自由な時間がとれなくて、つらいですよね。
本記事では、生後3〜5ヶ月に実践したい、赤ちゃんがスヤスヤ眠るための睡眠のポイントをスケジュール表とともに簡単にまとめました。気になるワンポイントもつけているので参考になれば嬉しいです。
もっと深い知識やノウハウ、科学的根拠が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
生後3〜5ヶ月の睡眠のポイントは以下です。生後3ヶ月から追加された就寝ルーティンと昼寝時間の長さについて解説します。
「体内時計を調整」と「寝かしつけは簡単に」は生後0ヶ月から共通の超重要な睡眠のポイントです。
「復習したいよー」という方は、以下の記事をご確認ください。
睡眠スケジュール表(目安)
スケジュール表は記事冒頭で紹介した3冊の書籍を元に作成しました。
18カ国のこども6万9544人のデータと比べると睡眠時間は長めに設定されていますので、スケジュール表の睡眠時間と自分の赤ちゃんの睡眠時間にズレがあっても特に気にする必要はありません。
ズレが大きい場合は、自分の赤ちゃんの合計睡眠時間と一致している月齢のスケジュール表を参考にしてくださいね。
合計睡眠時間 | 夜の睡眠 | 昼の睡眠 | |
書籍 | 15時間30分 | 9時間30分 | 6時間 |
データ | 13時間30分 | 10時間 | 3時間30分 |
書籍とデータでも2時間ぐらいのズレがあります。
スケジュール表は目安として活用して、赤ちゃんの様子をみて機嫌よく過ごしてもらえるように調整してあげることが大切ということがわかりますね。
生後3ヶ月
生後3ヶ月の特徴は以下です。
生後4ヶ月
生後4ヶ月の特徴は以下です。
生後5ヶ月
生後5ヶ月の特徴は以下です。
睡眠のポイント
就寝ルーティンを導入
就寝ルーティン(就眠儀式などともいう)とは、赤ちゃんを毎日同じ時間に同じ流れで眠りにつかせる就寝前のルーティン作業のことを言います。
毎日同じ時間に同じ流れで眠りにつくようにすると、寝付くまでの時間が短くなったり夜泣き回数が減る効果があると、2009年にアメリカで研究報告がされています。
就寝ルーティンの具体例としては以下のようなものが考えられます。
他にも、1日の出来事を振り返って語りかけたり、ハグしたり、ホワイトノイズをつけたり、ナイトライトをつけたり色々なことを就寝ルーティンに組み込むことができます。
毎日同じ時間に同じ流れで眠りにつけるように就寝ルーティンをアレンジして活用してみてください。
就寝ルーティンをすることで赤ちゃんはリラックスして眠りにつくことができますので、就寝ルーティンの中に赤ちゃんが興奮して元気になってしまうものは組み込まないようにしましょう。
昼寝時間の長さを意識
生後3ヶ月〜5ヶ月になると、昼夜の区別が徐々につくようになってくる頃です。朝寝、昼寝、夕寝と3回にわけた生活リズムを整えてあげることを意識しはじめて良いでしょう。
また、夜に長い時間眠ってくれないという悩みをもっている方は、お昼寝をさせすぎている可能性があります。お昼寝が長いと夜寝る時間が短くなるという研究結果もあります。
乳幼児が昼間に寝る時間は、夜に寝る時間と「逆相関」であることが研究でわかっています。
赤ちゃん寝かしつけの新常識(著者:ソフィア・アクセルロッド)P126
つまり、夜にたっぷり寝てもらいたかったら、お昼寝は適度に切り上げて、夜の睡眠とお昼寝のバランスをとるということが大切です。
ただ、赤ちゃんが機嫌よく過ごせるぐらい合計睡眠時間が確保できていることが大前提です。昼寝の時間を短くしすぎて、赤ちゃんが睡眠不足でご機嫌ナナメにならないように注意してくださいね。
昼寝時間を意識するのは「睡眠圧」という考え方に基づきます。(例えば徹夜明けは睡眠不足に陥って睡眠圧が高くなって眠たいという考え方)
目標は、体内時計で夜眠たくなるタイミングと睡眠圧が高まるタイミングを合わせて夜にぐっすり眠れるように調整してあげることです。
気になるワンポイント
夜更かしに注意
昼夜の区別がつき始めたばかりの赤ちゃんは、まだまだ生活リズムが崩れやすい状態です。
大人に付き合って、夜にテレビを見たり、はしゃいで興奮したりして、夜更かしするとすぐに生活リズムが崩れてしまいます。
夜更かした場合は、朝はいつも通りの時間に起こして生活リズムを戻してあげましょう。
朝に起こす時は、体内時計に最も影響がある「光」を当てることが大切です。
早寝早起きよりも、早起き早寝の習慣の方が生活リズムが整いやすいよ!
寝返りは黙って戻す
そろそろ寝返りができるようになる時期ですが、赤ちゃんは無意識で寝返りをしてしまい戻れなくなって泣いてしまうことがあります。
夜は起こさないことが大切ですので、話しかけず黙ってそっと寝返りを戻してあげましょう。
寝言泣きは2〜3分様子をみる
赤ちゃんが眠っている最中に、突然泣き出す(寝言泣き)をしたり手足をバタバタさせたりすることがありますが、赤ちゃんは目を覚ましていない浅い睡眠(レム睡眠)状態の可能性があります。
再び眠るか、目を覚ますかの瀬戸際に立っていますので、そのタイミングで慌てて赤ちゃんをあやすと目を覚ましてしまう可能性が高くなります。
赤ちゃんが再び眠れるように2〜3分の間はそっと様子を見守りましょう。
夜泣きは90秒泣かせっぱなしで待つ
研究によると生後5週のころから、夜泣きが始まっても60~90秒泣かせっぱなしにしてからあやすことで、生後3ヶ月でも親の助けなく自分で寝付けたり、まとめて5時間以上眠るようになっていることが知られています。
具体的には、添い寝する親と別のベッドで寝かせている親との映像の比較分析を行い、別のベッドで寝かせている(=夜泣きへの反応が60~90秒遅れる)方が夜に5時間以上続けて眠れたというものです。
赤ちゃんが夜にスヤスヤ眠るように育てたかったら、早いうちから夜泣き対応は60〜90秒まってからおこなうと良いですね。
90秒泣かせっぱなしは心が痛むけど、赤ちゃんの睡眠の質向上と考えて、時計の秒針が進むのをじっと待っています。
睡眠退行
赤ちゃんの五感の成長に伴い、もともとよく寝れていた赤ちゃんが眠れなくなるようになることがあります。
成長に伴う赤ちゃんの不快や不安を取り除いてあげられたら良いですが、ママパパにできることは限られています。特に焦ることなく、睡眠のポイントが抑えられているか再確認しましょう。
「睡眠退行というものがある」という知識があると、赤ちゃんが眠れなくなっても焦らずにすみますね。
まとめ
本記事では、生後3〜5ヶ月のスケジュールと睡眠のポイントについて説明しました。
生後0ヶ月からの体内時計の調整と入眠のクセをつけないという大前提に加えて、生後3ヶ月以降では就寝ルーティンや昼寝時間の長さを意識しはじめると、赤ちゃんがスヤスヤ眠るようになるかもしれません。
スヤスヤ眠る赤ちゃんが増えて、ママパパの自由な時間が増えることを願っています、
少しでも役に立つ情報が提供できたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします!
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